作品紹介

イルボン第一詩集『迷子放送』

イルボン第一詩集『迷子放送』

草原詩社 ¥1,500
好評発売中

母なる星に錦を飾ろう
僕はあの半島のド真ん中めがけて
宇宙船から身を投げた

僕は光速で燃えながら
三十八度線上に落ちた
僕の形で国境にめり込んだ

頭は北に
足は南に
全身にこの星の記憶がめり込んだ

〜迷子放送「凱旋飛行」より抜粋〜


「ここにもひとり、宇宙から落ちてきた隕石のような少年がいる」
〜詩集『迷子放送』帯文より〜
松本雄吉(劇団「維新派」主宰 劇作家・演出家)

自らの起源を宇宙船とする新鮮な感覚で三十八度線の国境にめりこむ言葉。スピード感とかろやかさのある表現。知性の切れは突出しています。1978年生まれの詩演家。驚きの第一詩集。
佐川亜紀(詩人・「詩と思想」編集委員)


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